第22回ジャパン・インターナショナル・シーフードショーレポート
9月30日から10月2日までの3日間、東京ビッグサイト南展示棟で、第22回「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」が開催されました。大規模イベントが制限されるコロナ禍での開催となり、出展者数や来場者数も昨年度の1/3程度ではありましたが約300社が集結しコロナ時代を乗り切る新たな国産水産物の魅力を紹介しました。
ハラル・ジャパン協会も出展し、水産物のハラル認証取得商品の展示及び「イスラム市場水産ハラルセミナー」を開催しました。ここでその一部をご紹介します。
株式会社いまる井川商店・有限会社ヤマコ小山商店
切り身や漬け魚・西京焼きなどを製造販売する株式会社いまる井川商店(本社:静岡県焼津市 代表取締役:井川 剛志)とコロッケや惣菜製造のヤマコ小山商店(本社:静岡県焼津市 代表取締役:小山 富造)が共同し、2つの工場及び関連施設(冷凍倉庫・直売所等)でハラル認証を取得しました。マグロフライ、カジキコロッケ、白身魚フライなどの人気のメニューも全てハラル認証を取得しています。水産加工品のOEMも可能でイスラム市場に向けた輸出・インバウンドに向けての業務用販売も行う予定です。
株式会社泰興商事 サンリクフーズ 阿部長グループ
マレーシアJAKIMのハラル認証を取得した、輸出向け魚肉ソーセージの製造をしています。ブラックペッパー味のほかにも、バジル&チーズ、チリペッパー、あみえびの計4種のフレーバー有り。ヘルシーで魚本来の風味を楽しめます。
株式会社千歳
ますのすし本舗千歳は富山ムスリムセンターからハラル認証を取得した富山名物「ますのすし」を展示。輸出用の英文パンフレットがお洒落です。
会場&オンラインでイスラム市場水産ハラルセミナーを開催
ハラル・ジャパン協会は今回、日本の水産品ハラル認証取得事業者18社のパンフレットと水産品のハラルメニューレシピ集(15品)の配布を行いました。
よく調べてみると原料輸出をしているところも多く、身近な企業がハラル認証を取得していることがあります。魚料理レシピ集も好評でした。
10月1日の「イスラム市場水産ハラルセミナー」ではオンラインと会場で同時開催しました。ハラル・ジャパン協会初の試みとなった同時開催セミナーはズームで海外をつなぎ世界の水産事情を、日本のハラルビジネス実践企業にご説明いただきました。
目玉企画となった、マレーシア、インドネシア、GCCバーレーンからの生中継では現地のサカナ事情のほか、料理の特徴、仕入れ単価なども公開してもらい、特にイスラム市場を狙う事業者さんにはとても参考になる有意義なセミナーになったのではないでしょうか。
新感覚のライブ感あるセミナーは、会場でもとても盛り上がりました。