マレーシア最大の日本食レストランチェーン”Sushi King”のレポート
Sushi Kingはマレーシア最大の日本食レストランチェーンで、1995年に設立されました。現在、マレーシア全土に130店舗以上を展開しており、手頃な価格で日本食を提供することでマレーシアの日本食文化普及に大きく貢献しています。
公式サイト:Sushi King Malaysia
ハラルの取り組み
Sushi Kingはマレーシアのイスラム開発局(JAKIM)からハラル認証を取得しています。
豚肉・アルコール不使用のほか、ハラル認証食材を使用しているため、ムスリムのお客様も安心して食事を楽しむことができるお店となっています。
今回はそんなマレーシアの人気日本食チェーンSushi Kingに実際に足を運び、食事を楽しんできましたので、その体験をレポートしたいと思います。
今回訪れたのは、大きなスーパーや飲食店が入る、小規模のモールの中にある店舗です。
ハラルへのこだわり
店内に入るとすぐに目につくのが、ハラル認証マークです。認証機関から得た正式な書類も店内に掲示されており、ムスリムの方々が安心して食事できる環境づくりに力を入れていることが伝わってきます。
ラマダン期間中のお昼の時間帯だったため、訪問時はお客さんはまばらでしたが、通常はマレー系マレーシア人のお客さんを中心に賑わっています。
店内の雰囲気とサービス
マレーシアでは回転レーンがあっても実際に商品が回っていない寿司店も多い中、Sushi Kingでは寿司が回っていました。
各席にはタッチパネルが設置されているので、レーンから選ぶだけでなく、注文も簡単にできるシステムになっています。
さらに、RM25(マレーシアリンギット)の注文ごとにタブレットでゲームができるサービスも。ゲームに勝つと、アイスクリームやドリンクをもらえるというファミリー向けの嬉しい特典があります。私もピーチマンゴーのドリンクをいただきました。特に子ども連れのお客様には喜ばれるサービスです。
多彩なメニュー構成
定番の寿司
日本でもお馴染みのサーモンやエビなど、定番の寿司ネタもしっかり揃っています。私もエビとサーモン、そしてマレーシアの寿司店でよく見かけるうなぎやトビッコなどを注文しました。
マレーシア向けのアレンジメニュー
現地の味覚に合わせたアレンジメニューが豊富なのも特徴です。マヨネーズをたっぷり使った「ボルケーノ寿司」や、チーズを活用した創作寿司、揚げ物を使った巻物などが目立ちます。また、スパイシーな商品も多く、マレーシアの人々の好みに合わせた工夫が感じられました。写真はボルケーノ寿司です。海苔巻きの上にカニカマ、チーズが乗って、最後に炙っています。
季節限定の特別メニュー
訪問時は「真っ黒フェア」を開催中で、黒い食材を使った商品が多数並んでいました。「真っ黒チキン唐揚げ」を注文してみたところ、甘いタレの中にブラックペッパーが効いていて、美味しく食べられました。
写真は、季節限定メニューの真っ黒チキン唐揚げとマレーシアの味覚に合わせたチーズやマヨネーズを使用したアレンジ寿司です。
お得なセット
商品丼物とドリンク、副菜がセットになったメニューもあり、一人でサクッとランチするには十分な量です。セットによっては茶碗蒸しが付いていたりと、日本の寿司店の雰囲気も大切にしている印象でした。
バラエティ豊かなドリンク
飲み物のメニューも充実しており、日本茶以外にもマレーシア向けにローカライズされた多彩なドリンクが用意されていました。
お醤油は通常の醤油と甘ダレの2種類があり、テーブルに置いてあるのではなく、注文を運んでくれる際に一緒に提供されました。わさびはレーンに回っているので、そこから自由に取ることができます。
Sushi Kingは、マレーシアで成功している日本食レストランチェーンの一つで、現地の食文化に深く根付いています。特に印象的なのは、正式なハラル認証を取得し、ムスリムの方々も安心して利用できる点です。これは、多民族・多宗教国家であるマレーシアでの成功要因の一つと言えるのではないでしょうか。
また、クアラルンプールを中心に主要都市のショッピングモールに展開しており、旅行者にも見つけやすいのが魅力です。マレーシア訪問時には、現地で親しまれているハラル対応の日本食を楽しめる場として、Sushi Kingを訪れてみてください。