【ドバイ】Beauty World Middle East 2023
ドバイで2023年10月30日~11月1日の3日間開催された Beauty World Middle East 2023へ参加いたしましたので、展示会の様子を今回はレポートしたいと思います!
Beauty World Middle Eastとは、成長が著しい中東の美容業界に近年参入される企業の最適なプラットフォームを提供し、中東の文化に根付いたコスメ・フレグランス業界をはじめとする業界のキーパーソンが世界中から集まる見本市として成長を続け、開催は今回で27回目となる世界最大級の美容展示会です。
東京や大阪でも毎年行われているビューティーワールドジャパンですが、違いはやはり、規模の大きさです。
2022年のデータによると、東京ビッグサイトで行われたビューティーワールドジャパンへの出展者数は、672社 / 6カ国に対し、ドバイで行われたBeauty World Middle Eastでは 1,430社 / 66カ国 / 27カ国のパビリオンが出展をされており、その規模感の違いは一目瞭然です。
日本からは、20社の日本企業がジャパンパビリオンまたは単独にて出展をされていました。
ジャパンパビリオンは、ここが日本のパビリオンだと一目でわかる赤と白、神社の鳥居のようなイメージの装飾をしたブースの作りで、連日大勢の訪問者で賑わっていました!
出展されているほとんどの日本企業が、展示ブースには英語またはアラビア語が話せる通訳の方を配置し、ブースに来られた外国人バイヤーの方へ商品説明や商談がスムーズに行えるよう工夫されていたのが特徴的でした。
さて、ここから少し「ハラールビジネス目線」で見たBeauty World Middle Eastのレポートをしてみたいと思います。
美容関連でのハラールビジネスといえば、近年特にインドネシアで注目され、市場が伸び続けている「ハラールコスメ」ではないでしょうか。
ここアラブ首長国連邦は、国教がイスラム教であり、多くのイスラム教徒が生活している国です。またドバイは中東地域における貿易のハブでもあります。
ですがおもしろいことに、展示会に出展しているどこのブースも「ハラール」を掲げて商品を展示している企業はほぼありませんでした。
また、ハラールコスメを見つけることもありませんでした。
どちらかというと、「ヴィーガン認証マーク」や「ヴィーガン」を謳っている商品をいくつか見たぐらいでした。
ドバイでは、「ハラールコスメ」というのは東南アジアに比べ、認知度が低いという印象を持ちました。
ですが、同じく展示会に参加していたドバイ在住の外国人バイヤーによると、ここドバイでもいわゆる戒律を厳しく守る保守的なムスリマ(女性のイスラム教徒)にとっては、ハラールコスメは受け入れられ、好まれるとの意見もお聞きしました。
2024年2月には、サウジアラビアでBeautyworld Saudi Arabiaも開催予定であり、 今回中東での凄まじい美容市場への活気を感じ、ますます中東地域の経済動向含むハラールビジネスの動向にますます目が離せません。