【海外進出まめ知識】バーレーン編:中東ビジネスのゲートウェイ?!
皆さんは海外進出を決める際、まず何から考え始めますか?
どこをターゲットにどう攻略していけばいいのか…。
そんなとき、「こんな国もあるんだ!」と、まめ知識を増やしながら読んでいただけたら嬉しいです。
ハラル・ジャパン協会では、ハラルビジネス―― つまりイスラム市場に特化したコンサルティングを展開しています。
そのため、これまでご紹介してきた国・地域もその圏内が中心ですが、今回はその中でもまだあまり知られていない中東の小さな国「バーレーン」に焦点を当て、まめ情報をお届けします。
バーレーンとは?
バーレーン(正式名称バーレーン王国(Kingdom of Bahrain)は、ペルシャ湾に位置する小さな島です。
人口は165万人うちバーレーン人は74万人。
公用語はアラビア語、宗教はイスラム教、民族はアラブ系です。
サウジアラビアとは橋で繋がっており、地理的にも戦略的にも重要な位置にあります。
(バーレーン基礎データ|外務省)
バーレーンは、中東の中でも特に開かれた経済環境を持ち、IT・金融・再生医療・エンタメなど多様な分野での進出が進んでいます。
小規模ながらも高密度で都市化が進んでおり、若年層の多さと高いITリテラシーが特徴です。
近年は中東・湾岸地域の戦略的ゲートウェイとして注目されています。
- 首都:マナーマ
- 特徴:規模の小ささを活かした柔軟な政策運営と、開かれた経済環境
- 経済:石油依存から脱却し、金融・IT・観光・再生医療などへ多角化中
- 人材:バイリンガル・ITリテラシーが高く、若年層が多い
- 対日関係:日本が最初の輸出先であり、友好的な関係が続いている
- 進出支援:EDB(経済開発委員会)による企業支援制度が充実
ビジネス面では「小さく始めて、大きく育てる」ことが可能な国で、
特にIT、エンタメ、再生医療、ゼロウェストなどの分野で日本企業の活躍が広がっています。
実際に進出している企業や進出準備中の企業については、先日開催されたバーレーン投資セミナーでも現状を少し伺うことができました。
(2025年9月17日(水)10:30~12:30 ジェトロ主催:バーレーン投資セミナー)
※バーレーンだけでなく、中東に向けた企業交流会・セミナーは多数ジェトロでも開催されています。より詳しく知りたい方は、こうした場にも積極的に参加してみることをおすすめします。
バーレーンの魅力と可能性
バーレーンに対する見方や、ビジネス視点は確実に視野を広げてくれます。
(参考:日本貿易振興機構 導入セッション)
・日本が最初の輸出先であり、非常に友好的
・タレント・スキル・バイリンガル・未来志向の国民性
・湾岸地域の中でも最もオープンな国のひとつ
・デジタル化と産業の多角化を推進中
・日本企業にとっても大きなポテンシャルあり
日本のコンテンツ産業、エンタメ業界、IT業界、医療業界など様々な企業から現状を伺うことができました。その中で多く聞こえてきたのは、以下6つの共通認識です。
―バーレーンのビジネス環境に関する共通認識―
- ① 誠実な国民性
- ② 中央年齢値が若い
- ③ 優秀(ITリテラシーが高い)
- ④ 地理的に恵まれている
- ➄ 友好的、親日的
- ⑥ 中東市場へのゲートウェイとして戦略的価値が高まっている
- これらは、ハラルビジネス進出の場でも置き換えられるチェックポイントです。
- 規模は小さいものの、湾岸諸国の中では比較的宗教的規則が緩やかであると、ビジネス進出のハードルが低い可能性もあります。
中東進出=ドバイ・サウジアラビアというモデルの少し先を行き、バーレーンからテストマーケティングや小規模進出を始めることも、ひとつの戦略として挙げられます。
結果として、小さくとも地盤の固い良質な日本ブランドを深く根ざす足がかりとなり得るでしょう。
さらに、国民性や教育重視の姿勢が日本と親和性が高いことも期待されます。
未来が広がる中東への入り口、バーレーンへの挑戦
期待値が高く、まさに小さな国が大きなゲートウェイとして機能していく――その序章が始まっています。
可能性を一緒に広げてみませんか?
~イスラム市場専門のコンサルティング、続きは協会へご相談ください~
文責
ハラル・ジャパン協会
事務局 広報PR 株本あいか