タイはハラル製造に最適か!?
2022.12.02
協会からのお知らせ
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タイはイスラム教の国ではないが、実は人口比5%程度の350万人以上もいるOICイスラム協力機構の準加盟国である。
またタイ国内には1,500社以上もの食品会社を中心にハラルファクトリーが存在していながら、実はタイ国内の市中にはハラル認証商品はあまり流通していない。
なぜなら外貨を稼ぐために、東南アジア、南西アジア、中東・アフリカ等に輸出をビジネスモデルにしている。つまりハラル認証の加工貿易基地である。
わかりやすく言うと、世界中にハラル認証のツナ缶、米等を輸出しているルートを使いその他加工食品を輸出するスキームである。
実はトルコも同じように国内はハラル認証ナシ、国外への輸出はハラル認証アリの戦略であるが、商品の中身は同じであることが多いと考える。ただしトルコはイスラムの国である。
日本企業には「ハラル製品をどこで製造するか?」は大きな課題であるが、その一つの選択肢の中にタイを入れておくことは重要で、タイと必ず比較することがポイントで、時にはセカンドオピニオンにもなる。
必ずしもハラル認証ど真ん中のマレーシア、インドネシアでの製造が正解とは言えないところにハラルビジネスの難かしさが伺える。