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ベトナム空港ハラルラウンジに見る“ダイバーシティ対応”の現在地 ― イスラム圏でなくても実現できる実務モデル ―

2026.01.29
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ハラル・イスラム市場支援の観点から、2025年12月にホーチミン・タンソンニャット国際空港に設置されている「Jasmine Halal Lounge」を利用しました。

本稿では、空港という国際的かつ公共性の高い拠点において、ムスリム対応がどのように現場実装されているのか、その実例を整理します。

ベトナムはイスラム国家ではありませんが、空港内には本格的なハラルラウンジが整備されています。提供される食事はすべてハラル対応で、ティーバッグ一つひとつにまでハラルマークが表示されていました。

ラウンジ内には礼拝スペースが設けられ、ムスリムスタッフも常駐しています。トイレにはウドゥ(お清め)に配慮した設備もあり、宗教的な実務が特別視されることなく、自然に行える設計となっていました。

制度や掲示で示す以前に、「使われる前提」で設計されている点に、この施設の現場力が表れています。

食事内容も多彩で、インディアンテイストのカレー、中華風メニュー、マンゴーケーキ、唐揚げやフライドフィッシュ、野菜・サラダ類まで幅広く提供されていました。

中には和風の煮物に近い味付けの料理もあり、ムスリムに限定せず、さまざまな利用者を想定した構成となっていました。

このラウンジから見えてくるのは、「ハラルを特別扱いしない」という姿勢です。

ムスリムを多様な利用者の一人として位置づけ、空港という公共空間の中で、過不足なく対応する。その積み重ねが、結果として高い満足度と安心感につながっています。

 

完璧な制度設計や大規模投資がなくとも、考え方と設計次第で実装は可能です。

この実務モデルは、日本の空港や主要交通拠点、商業施設においても、十分に応用可能な示唆を与えてくれます。

 

弊会では、インバウンド対応としてのムスリム受け入れ体制構築や、現場向けハラルポリシー策定、試食・評価支援まで行っています。空港・商業施設・飲食事業者の方も、ぜひ一度、ハラル・ジャパン協会へご相談ください。

 

 

文責

ハラル・ジャパン協会

ハラルビジネスコンサルタント 田上明日菜

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