食品開発展 2019 ハラルビジネスレポート
食品開発展2019が10月2日~4日までの3日間、東京ビッグサイト西館で開催されました。食品開発展は食品分野の研究者・開発者、品質保証者、製造技術者向けの総合展示会です。食品の3大テーマである食品の機能性(Hi Japan)・美味しさ(FiT Japan)・安全性情報(S-tec
通常の食品展示会と違って来場者数はそこまで多くありませんが、3日間で協会案内やハラルビジネスハンドブックを合計で約1,200部配布することができました。名刺交換は180枚ほどで質が高い相談が多く、反響はとても良いです。
ここは食品や健康食品・化粧品メーカーの最終製品ではなく、主に原料メーカー等の B to B なので、ハラル認証取得希望や国内外 OEM 工場を探している事業者が多いのが特徴です。東南アジア、南西アジア対策にハラル(ハラール)認証取得は有効です。特にインドネシア、マレーシアのバイヤーからハラル認証がある製品を要求されることが年々増えているようです。
展示会は生きた情報交換の場でもあります。今回だれもが知る大手企業もまだ参入していない事もわかり、中小企業含め、日本企業のハラルビジネスの伸びしろはまだまだこれからということと、未来産業の成長ドライバーを感じました。ブースにはインドネシアやマレーシアの企業にもお越しいただきました。
今回のブース出展の協賛会員企業は、エスビー食品(株)、亀田製菓グループ 、尾西食品(株)、(株)ウメケン、バイオジェニック(株)、ユニテックフーズ(株)、石塚硝子(株)、ウイストン(株)です。企業のパンフレットや商品を展示しました。
展示会の2日目に、3時間半にわたる有料の特別ハラルセミナーを開催させていただきましたが、75人という非常に多くの方にご参加いただきました。セミナーの内容も食品開発展に相応しい素晴らしい内容でした。ユニテックフーズの吉田様にはハラル対応の牛骨ゼラチン、コラーゲンの開発について。城西国際大学杉林学長には、ハラルコスメの注意点や実践をアカデミックな視点でお話しいただきました。また、ハラル認証を活用して売り上げを順調に伸ばしている日光ケミカルズには関根室長より「美容の概念が変わり食品と化粧品の融合が進む」という分析があり、思わずうなる納得の連続でした。ここでもハラル認証は東南アジア対策で必要であることを再確認しました。
そして最後のハラル認証団体によるセミナーでは、サイード理事長よりマレーシア、インドネシア、シンガポール、UAEのハラル認証制度の違いを学びました。主にアルコールの残留濃度、屠畜のスタニング、物流の仕方、工場での指導などに違いがあるようです。もちろんハラル認証機関によっても違いが生じます。ハラル・ジャパン協会では、ハラル認証団体の徹底分析もしていますのでいつでもご相談ください。
ハラル・ジャパン協会の総括としては、「東南アジア・南西アジアへの原料輸出にはハラル(ハラール)認証が必須の時代が来ます!?」です。
好む、好まざるではなく、必須事項になる国がインドネシアを中心に「ハラルビジネス経済圏」が新しくできると予想しています。そこには約8億人のムスリムが住んでいる事実が物語っています。これを商機に輸出・進出・インバウンドそして外国人人材採用にも活かすことがカギになります。
食品だけでなく、健康食品・化粧品分野まで大きく広がっているインドネシアはハラルビジネスにおいて最大の注目の国です!インドネシアでヒットするには、ハラルビジネスをうまく活用することが重要です。
食品開発展2019はお陰様で素晴らしい展示商談会・セミナーになりました。関係者の皆様に深く御礼申し上げます。文責:佐久間
2020 直前!最新のハラル認証と成功の鍵 (ハラルビジネスセミナー)
所属 | セミナー講師 |
(学)城西国際大学 | 杉林学長 |
バイオジェニック 株式会社 | 川尻様 |
ユニテックフーズ 株式会社 | 吉田様 |
NPO法人 日本アジアハラール協会 | サイード理事長 |
日光ケミカルズ 株式会社 | 関根室長 |
(一社)ハラル・ジャパン協会 | 佐久間代表理事 |