ヘルスフードエキスポ・国際食品素材と添加物展(ifia/HFE JAPAN 2023)IN 東京ビッグサイト
東京ビッグサイトで5月17日から19日までの3日間「ifia JAPAN(国際食品素材/添加物展・会議)」「HFE JAPAN(ヘルスフードエキスポ)」が開催されました。こちらは食品開発を手掛ける出展者と商談ができるB to B展示会です。近年の健康志向ブームや機能性食品素材へのニーズの高まりを受け、2つの展示会が同時に開催されるようになりました。研究開発された信頼できる安心・安全な食品素材を展示するとともに食のトレンドを発信する場でもあります。
昨年同様に継続的なタンパク質ブームにプラス「SDGs」「プラントベース」「アップサイクル」「昆虫食」、コロナ太り解消の「低糖質」「ダイエット」などをキーワードとしたトレンドが見られ、アフターコロナや超高齢化社会など社会的背景が大きく影響しているように感じました。
また、健康食品の原料や添加物にハラール認証を取得している企業は増加の傾向にあります。今回もどんな原料がハラール認証を取得しているのかトレンドを含めながらレポートします。
うま味たっぷりの出汁ベース!天然酵母エキス「Springer® Umami 2020」光洋商会
光洋商会が取り扱うバイオスプリンガー社の天然酵母エキス由来の風味改良剤。組み合わせる全てのだしの成分とうま味を高め、余韻の長い味わいを提供するハラールとコーシャ認証取得素材。減塩しながらコクとうま味を高めることが期待できるので、ラーメンスープなどの開発にもってこいの素材です。
光洋商会は食品用素材・機能性食品用素材・飲料用素材などの輸入商社で他にも多くのハラール&コーシャの素材を取り扱いしています。
プラントベースなのに鰹節に匹敵するうま味とコク サン・クロレラ
株式会社サン・クロレラは、日本の健康食品メーカー。クロレラは日本ベジタリアン協会のヴィーガン認証を取得しています。クロレラと言えばサプリメントのイメージが強いですが、プラントベースでありながら実はうま味も豊富。料理にも向いていてVEGANだしとしてもおすすめとのことです。
食品と組み合わせるとなると緑色なのでスムージーや青汁を思い浮かべますが、きな粉とも相性抜群。フィナンシェ、パン、ケーキ、シチューなどに少量入れても美味しいそうです。
これまで抹茶の退色防止にクロレラを使用するのが一般的でしたが、最近は抹茶より栄養があることから抹茶無しでクロレラをあえて選ぶ業者も多いそうです。
試食でいただいたクロレラベーグル、しっとりしていてめちゃくちゃ美味しいです。
こちらは新製品の「プラントプロテイン&クロレラ」。抹茶風味のプロテインで「プラントベース&高たんぱく」というトレンドのキーワードを盛り込んだ人気製品です。インフォームドチョイス取得なのでアスリートにも安心です。
共同開発品‼プロテインプラス&ローカーボ「SOY CHOCO」をセブンが販売 サラヤ
サラヤ株式会社は大阪に本社を置く、消毒剤や洗浄剤、医薬品、食品を製造する化学・日用品メーカー。日本初のカロリーゼロの砂糖と呼ばれ有名になったラカントは「羅漢果(ラカンカ)」と「エリスリトール」の2つの天然素材から作られた自然派甘味料。病院の食事からダイエット市場まで幅広く使用されています。ラカントホワイトはハラール認証を取得しています。
今回共同開発されたSOY CHOCOはラカントと大豆パフを使用したプロテインバー。低糖質でありながらたんぱく質は1本でなんと卵2個分。しっかりとした甘さのチョコレートとザクザクしたパフの食感が美味しい。セブンイレブンで販売しているそうです。
でん粉「エフスマッシュ®」可食性フィルムやカプセル皮膜などの用途に フタムラ化学
エフスマッシュはフタムラ化学独自の物理加工技術により作られたユニークなでん粉。砂糖と混合して冷やすと、もちもちした食感。皮膜形成しやすいので、クッキーの割れ防止やサクサクした食感のお菓子にも使用できます。
食品添加物表示の加工デンプンに当たらないでん粉製品。植物性の可食シートの基材やゼラチンの代替としても幅広く使用ができるハラール対応品。
つづく