ハラール製品を世界へ販売・経済振興目指す タイレポート
2016.04.14
海外レポート
人口7,000万人に対してイスラム教徒は5%の約300万人、非イスラム国家でありながら、タイにおけるハラール産業は年々大きなマーケットへと成長しつつあります。タイは以前より世界有数の食品輸出国で豊富な原料、安値の労働力がベースにあります。タイ政府や企業はこれを国内と国外の両方でさらに市場拡大させ、タイを世界のムスリムキッチンとしても、ハラール産業で経済振興を目指しています。
タイ国内で製造したハラール(ハラル)製品をイスラム教国に輸出するにはハラール(ハラル)認証が有効です。2006年には約1,700あまりの企業が50,000以上の製品に対してハラール(ハラル)の認証を受けています。ハラール(ハラル)とは「イスラム法において合法なもの」意味する。
中東最大の食品見本市ガルフード2016でも、ハラルに標準を当てたマーケティングをタイは行っている。AFP通信によると、同国のハラル食品業界の生産額はすでに年間60億ドル(約6700億円)規模に成長しているという。
タイ南部の経済の中心地であるソンクラー県をタイ国内におけるハラール(ハラル)製品の製造の拠点とする計画も進められています。ソンクラー県はマレーシアとの国境に接しており、イスラム教徒の住民も多いようです。
タイ・イスラム中央協議会の事務局長であるアヌマット・アーマッド氏は「地元住民に職を与えることにもなり、タイ南部の暴動も少しは鎮まるのではないか」と期待を寄せている。※グローバルニュースアジア一部抜粋