FHM 2019 マレーシアレポート(ハラール認証 JAKIM) Vol.6
9月24日から27日までの4日間、クアラルンプールコンベンションセンター(KLCC)にて FHM 2019 (Food & Hotel Malaysia)が開催されました。こちらのコンベンションセンターはKLCC公園とクアラルンプールのランドマークであるペトロナスツインタワーの目の前に位置する、東南アジア屈指の最新設備を導入した施設です。
FHMはマレーシア市場をターゲットとする企業のための、国際的な食の商談展示会です。来場者は一般の方もいますが、ホテル、レストラン、フードサービス業界の重要なバイヤーも多く、直接アクセスできるメリットがあります。
前回2017年の実績は世界50カ国の地域から1,250社が出品し、来場者数は25,823人とのことです。隔年ごとに開催するFHMは、マレーシアハラールの見本市であるHALFESTと比べると来場者は少なめですが、ハラール製品にこだわらず、酒類も多く展示できるので多彩な食品を売り込む場合に向いています。
今回はそのなかのJETROが支援するジャパンパビリオンについてレポートします。今回、JETROが力を入れていると感じたのは、JAPANパビリオンのデモンストレーションです。キッチンは日本の桜や和柄をイメージした空間に上は鏡張りで、モニターもあるので来場者は調理の様子をはっきりと見ることができます。
そして、プロの料理人がジャパンパビリオンで出品している食品を複数使用して、一日3回調理デモを行います。キッチンで使用する食材はハラールまたはムスリムフレンドリー限定で、ムスリムにも美味しく食べてもらえるような和食を提供していました。
海外の展示会になると、現地での様々な不備が予測されるため袋から出すだけとか切るだけで試食できるものがやはり便利です。そのためどうしても単調な食べ方になってしまいがちです。色々な食べ方を提案できても実際に調理までは準備が難しいという企業も多いので、こういう日本企業同士の食材をコラボさせて新しい食べ方を提案してくれるのはとても素晴らしい取り組みだと思います。
ジャパンパビリオンでは35の企業・団体が国産牛やホタテ・明太子などの海産物、抹茶、や日本酒などニーズの高い商材を中心に展示・商談を行っていました。次回につづく