11月29日の金曜日にハラルビジネス講座を開催しました。こちらは月一で開催している、セミナー、視察ツアー、食事つきのハラル・ジャパン協会オリジナルの体験型学習プログラムです。通常は池袋の研修室で行う座学を今回はなんと「大塚モスク（マスジド大塚）」で開催させていただいた令和元年特別企画です。記念すべきモスクでの第一回目ということで、12月末オープン予定のハラルラーメン「麵屋帆のる 大塚店」先行ムスリム試食会も同時開催しましたのでご報告いたします。

普段は監査の事務所として使用している大塚モスクの3階を特別に開放していただきました。参加者は原料メーカー、会社員に加え、こんなに可愛い大学生とムスリム留学生も勉強にきていました。講師たちも思わずにっこり。

左から日本イスラーム文化センター アハメド監査員、ハラル・ジャパン協会代表 佐久間、受講生

ムスリム留学生以外は皆さん、モスクに来たのがはじめてという方ばかりでした。

第一部の座学は弊会代表の佐久間による「ハラルビジネス初中級講座」です。

ハラルは神に従って生きるイスラム教徒（ムスリム）の食事や生活全般に関わるガイドラインなのでサービスを提供する際にはハラルとは？イスラムとはなにかをはじめに正しく理解することが大切です。ハラル・ジャパン協会では、個人が参加できるビジネス講座のほか会社全体で学ぶ社員研修もおすすめしています。

第二部は宗教法人日本イスラーム文化センターのハールーン事務局長による「ハラル認証セミナー」です。大塚モスクの歴史と役割を学びながら、ハラル認証の専門知識や活用についても触れます。

質問コーナーでは原料メーカーが知りたいハラルコスメについても、答えていただきました。今回は食品ではない、ハラルコスメに皆さんが注目しているところも驚きです。

特に化粧品などのハラル認証商品はあまり日本では見かけないので、ハラル認証団体に聞かないと分からないこういう情報は貴重です。ちなみに、この化粧品はハラル＆ヴィーガンでした。これからハラルコスメをプロデュースしたいという女性もいたので、参考になったのではないでしょうか。日本イスラーム文化センターの認証を取得した化粧品を手に取りながら勉強しました。

そしてセミナーの最後にはなんと！大塚モスクより一人一冊、

クルアーンがプレゼントされました！！

ハールーン事務局長、さすが太っ腹です！はじめて見るクルアーンに皆さん大喜びでした。ほかにも日本イスラーム文化センターが認証したハラルのお茶のサービスもあり、なんともラッキーなセミナーでした。

セミナー後はお昼の礼拝まで時間があったので、周辺のハラルショップでお買い物です。お買い物の後は皆さんとお昼の礼拝に参加しました。イスラム教では男性は金曜日に集団で礼拝することを定められていることから、金曜日の礼拝はとても人が多く賑やかです。この日は約150人のムスリムがモスクに集まりました。男性は2階、3階、4階まで満杯になっていました。参加者には実際に礼拝の体験もしていただきました。

礼拝の後は「麵屋帆のる 大塚店」の先行ムスリム試食会です。天気が良かったので外で炊き出しのような形で行いました。ハラル・ジャパン協会副理事長であり、帆のるの代表取締役でもある島居社長がムスリムの皆さんに自ら取り分けました。この日は晴れていても風が冷たかったので、あたたかいスープがありがたいとムスリムから大好評でした。味も美味しいと評判で大量に茹でた麺もあっという間になくなりました。

ラーメンの試食をしたあとは、ハラルランチです。大塚モスクから10分くらい歩いた「スナリ」というバングラデシュ料理屋に行きました。ランチタイムは2種類のカレーセットがお得感があっておすすめです。礼拝後のムスリムの姿もちらほら見かけました。

インド・バングラデシュ料理 スナリ

ラーメンとカレーでお腹いっぱいになった後は、視察ツアーで歩いてカロリーを消費します。今回は参加者のリクエストで浅草に行きました。詳しいコースはここでは控えさせていただきますが随時、新しいコースを追加しているのでいつ来ても飽きないと評判です。浅草は毎回、ハラルを扱うお店が増えていてハラル商品探しが楽しいです。

視察ツアーは、お茶をしながらゆる～くムスリムインバウンドを学びます。お店の礼拝室や様々なタイプのハラル認証も見学してきました。

ハラルのクリーム大福（マンゴー・抹茶・カフェオレ）

次回のハラルビジネス講座の開催は１月の予定です。企業などのグループのみでの受講も可能なので、開催日以外の日程についてもご相談ください。

ハラル・ジャパン協会広報・土岐

【ハラルビジネス講座・協力】