焼津の老舗蒲鉾メーカーのカネサ大石佐太郎商店がハラル認証取得!!
カネサ大石佐太郎商店が創業110年の節目にハラル認証取得。今後は海外輸出も視野に
このたび令和4年2月17日、各種練り製品・かまぼこ製造販売の株式会社カネサ大石佐太郎商店(本社:静岡県焼津市焼津1-5-9 代表取締役 匂坂義弘)がイスラム市場に向けた輸出展開を本格的にするため本社工場にてハラル認証※を取得しました。
※今回取得したハラル認証団体はJIT日本イスラーム文化センター(本部:東京都豊島区 会長:アキール シディキ)で、JAKIM・ESMA等国際ハラル認証の相互認証のハラル認証団体です。
カネサ大石佐太郎商店は来年2023年、創業110年を迎える老舗練り製品・メーカーで、創業以来伝統の味を守り続け、機械による量産が主流の今でも昔ながらの「手作りの味」を大切にしています。今までは地域密着で、地元のみに販売してきました。
このシンプル素材で美味しい日本のかまぼこやちくわを普段から食べなれている東南アジアを含めたイスラム教徒(ムスリム)にも食べてもらいたいと考え、匂坂社長が地元焼津の水産会社や加工会社の仲間に相談し、海外展開を110周年記念事業の一つとしてプロジェクトを立ち上げスタートさせた。
また商品開発にはハラル商品開発のプロフェッショナルで輸出実績多数の食品商社のアセットフロンティア株式会社(本社:東京都港区 代表:代表取締役 島居里至)に力沿いをいただいき、実はすでにカネサ大石佐太郎商店の商品は「帆のるのハラルおでん」の具材として採用され、先行してマレーシアに輸出実績もあったようです。日本のかまぼこ・ちくわのポンテンシャルはまだまだ高いようです。
今回は地元当会会員企業の株式会社いまる井川商店(本社:静岡県焼津市 代表:代表取締役社長 井川 剛志)からの紹介で、ハラルビジネスコンサルティングの依頼があり、一般社団法人ハラル・ジャパン協会(本部事務局:東京都豊島区 代表理事:佐久間朋宏)から専門家として、ハラル認証可能性診断、従業員研修、商品開発、ハラル認証団体選定、ハラル認証取得サポート、広報PRなどコンサルティング、アドバイスなどを行い、またカネサ大石佐太郎商店は非常に短期間に社内でプロジェクトを立ち上げ、ハラル認証取得と輸出バイヤー商談を並行して行い、イスラム市場への輸出に弾みをつけることができそうです。
コロナ禍でもイスラム市場への日本の食品輸出は増えていて、イスラム教徒の世界人口は年々増え続け、現在の約19億人から約30億人になると予測されています。日本の食品輸出でのこのような取り組みは日本の中小企業、地方企業にとってこれからの海外戦略の参考になると考えられ、地域経済の活性化とハラルビジネスの成功モデルになると考えられます。