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大阪府立豊中高等学校(SGH)の課題研究に協力しました

2020.04.07
協会からのお知らせ
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ムスリムが快適に働ける職場にするための検証

スーパーグローバルハイスクール指定 大阪府立豊中高等学校からのご依頼で、在日ムスリムの快適な職場環境整備の研究についてハラル・ジャパン協会が協力しました。

こちらは授業の一環で、学生たちとイスラムの基礎を学び、ムスリムの生活の上での色々な問題を考えながら具体的な提案を企業にするためのものです。令和2年度研究開発でハラル・ジャパン協会がアドバイスしたパンフレットが完成しましたので、研究内容を含めご報告します。こちらはシーフードショー大阪のハラル・ジャパン協会ブースでも展示・配布しました。パンフットの中身は、社員食堂の運営方法や必要な設備などムスリムが日本で働くことの本質が捉えられています。また、協会がセミナー等で指導したことがあるヤンマー株式会社さんの協力もあり、学生にとってもいい内容の研究ができたと思います。

 

パンフレットp2

大阪府立豊中高等学校・課題研究ポスター


 

テーマ:ムスリムの方が働きやすい職場を作る(大阪府立豊中高等学校 VISION4-2班)

 

1.目的

全世界でムスリムは2010年時点で16億人であり、2020年には19億人に増えると見込まれている。在日ムスリム人口は11万人とまだ少ないが、これから増加すると思われる。また、日本では外国人雇用者は年々増加している。これらのことからムス
リムの雇用も増加すると思われるので、ムスリムが働きやすいと感じる職場環境を整える必要があると考えた。

2.研究の方法
まずは、フィールドワークに行き、社員食堂や祈祷室の対応を行っているヤンマー株式会社でお話を伺った。次に、様々な企業にムスリム対応についてのアンケートを行った。これらの調査をもとに、ムスリムが働きやすい職場環境を整えるメリットや、かかる費用、必要な設備などをまとめたパンフレットを作成し、まだムスリム対応を行っていない企業に提示することで、ムスリムの方に対応した職場環境の整備に取り組みやすくなるかを検証する。北田(2006)の研究により、パンフレット提示によって効果が得られることは立証済みである。
3.結果
社員食堂や祈祷室などのムスリム対応で得られる個人的なメリットとしてはムスリム社員が働きやすくなったことがあげられるが、企業としても大きなメリットがあった。パンフレットには企業として得られるメリットを掲載する必要があるので
、これらの情報は大変有効である。また、アンケートの結果、ムスリム雇用を行っている企業は5社中1社と少ないことが分かった。現在、作成したパンフレットに関するアンケート調査を2社に行っており、その結果については調査中である。
4.今後の課題
パンフレットを提案した企業に頂いた意見を元に改善し、より多くの企業の方に見ていただけるようにするためにどこに置くべきか検討する。

 

学生たちからの質問にも答えましたので、その一部をご紹介します。

・提供の際のハラルフードの基準(ハラル認証を取得しない場合)

日本はイスラム教の国ではない非イスラム教の為、ハラル認証もいろんなグレードがあります。完全ハラル国際認証と日本式部分ハラル認証(認証団体によりムスリムフレンドリー、ローカルハラルなどの呼び方も)、メニュー認証などもあります。
インバウンドでは、運用ポリシーを自社で作り自主基準を運用して行う「情報開示型」の対応のレストランやホテルも多くあります。自主基準は厳格から寛容なイスラム教徒向けに対応のマニュアルにもなります。

・ハラルフード提供に必要な設備

ハラル認証の連続性を維持するなら専用キッチンを一般的には設けます。一番気にする肉などはきちんと対応し、豚や豚由来、油や飲料用アルコールを厳格に管理する体制も必要です。一番は触れる部分なので、包丁やまな板、鍋にフライパンなどを最低限は準備する必要があります。

・設備にかかる費用の概算

設備をすべて専用にするととてもお金がかかります、したがって部分的に追加でハラル専用の道具など購入する必要があります。2倍かかるわけではありませんが、中古をうまく使い活用すれば、そんなにコストはかからないと考えらます。本格的に対応しようと思うとなかなかコストもかかり大変なので、最近ではハラル専用のセントラルキッチンを作るところも増えています。

 
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