「調理学生は食の多様性にどう向き合うのか?」 学校法人鈴木学園・中央調理製菓専門学校静岡校にて講義を実施
講義概要
・学園の「教養学講座」として実施
・対象:上級調理経営学科 2 年生 7 6 名
・テーマ:ハラール、ベジタリアン(ヴィーガン)を含む食の多様性との違い
・会場:本校 階段 実習室(静岡市内)
2025年7月14日(月)、学校法人鈴木学園・中央調理製菓専門学校静岡校にて、当協会代表理事・佐久間朋宏による「ハラル・ベジタリアン(ヴィーガン)の基礎」に関する講義を実施しました。講義には約70名の学生が参加し、食の多様性に関する知識や現場での対応力についての理解を深めました。
本講義では、ハラル・ベジタリアン・ヴィーガンの定義に加え、宗教的背景や思想と食文化の関係性、インバウンド対応としての必要性を取り上げました。単なる知識のインプットにとどまらず、将来調理の現場に立つことを想定した「現場での気づき」に繋がる視点を意識した講義内容です。
以下は講義終了後のアンケートです。
アンケートでは、89%の学生がテーマを理解することができたと回答し、79.5%が講義に「満足している」と答えました。
終了後、学生の皆さんからは以下のような声が寄せられました。
・「ハラールは思ってるより難しいことじゃなかった。アレルギーで対応していることとあまり変わらない」
・「調理師として、宗教や信念を尊重した食事提供を考えることの大切さを感じた」
・「インバウンド対応において、アレルギーやヴィーガン、ベジタリアンなど他の対応と組み合わせる視点が必要だと分かった」
一方で、6.8%の学生が「内容が少し難しかった」と回答しており、テーマの専門性に対する補足の重要性も浮き彫りとなりました。
食の多様性への理解と対応は、インバウンドの需要が増加する日本において不可欠な要素です。特に調理現場を志す学生の方にとって、「多様な価値観に配慮した調理」とは何かについて深める機会となりました。
ハラル・ジャパン協会では、今後もこのような専門学校・教育機関と連携しながら、実践的なインバウンド対応教育の普及や、企業・施設へのコンサルティング支援を行ってまいります。
開催概要
・開催日時:令和7年7月14日(月)13:00~14:30
・開催地:〒420-0035 静岡県静岡市葵区七間町15-1
・主催:学校法人鈴木学園 中央調理製菓専門学校静岡校
文責 鶴淵美香(一般社団法人ハラル・ジャパン協会 事務局)