プレミアムフードショー2021
4月21日から23日までの3日間、東京ビッグサイト青海展示棟でプレミアムフードショー2021が開催されました。プレミアムフードショーは、ハラール・ベジタリアン・グルテンフリー・オーガニックなど世界的に注目されている食のトレンドを発信する専門展示会です。コロナ禍で展示会が軒並み中止・縮小するなかでのFABEX東京、デザートスイーツ展、ワイン&グルメなどを含む6つの展示会が同時開催しました。プレミアムフードショーと同時開催展も含め、レポートします。
ハラール認証を取得した水産加工場をもつ焼津のいまる井川商店
株式会社いまる井川商店は、切り身や漬け魚などを製造販売する焼津の水産加工会社です。
同社で人気があるマグロカツ、みそ漬け、白身さかなのフライやコロッケ等も全てハラール認証で提供が可能です。工場では肉製品のチキンカツも製造販売できるラインも同時に整備。カツやフライはインドネシア、マレーシアなどの東南アジアからの訪日客、在日イスラム教徒にも大人気のメニューなので、今後の海外マーケットに対するアプローチに大きな期待が寄せられ
S&B のまるごとひよこ豆ペースト
カレー粉のエスビー食品が「なぜひよこ豆のペーストを??」と一瞬謎に思ってしまいましたが、こちらは「カレーに合うサイドメニュー」の開発で女性社員の要望からスタートした商品とのことです。
インドでは豆のカレーがあるように、カレーとひよこ豆は相性抜群です。ヘルシーで栄養価の高い食材として世界中で食べられていることと、植物性なのでヴィーガン、ベジタリアンからも人気があります。そのひよこ豆を潰してペースト状にしたパウチ食品です。マヨネーズと和えてポテサラ風にしたり、クミンなどをたっぷり入れてフムスにしたりアレンジがしやすいよう味はプレーンで薄味に仕上げてあります。
S&Bによるとコロナの影響で家庭用のカレーや香辛料は、普段の何倍も売り上げが伸びているそうです。逆に業務用はハラル商品含め売り上げがいまいちのとのことです。ちなみにディナーカレーの中だと赤が一番、グレードが高いそうです。
美味しい×ヘルシー、エシカルな次世代の大豆ミート
不味くて体にいいものはよくありますが、美味しくて進んで食べたくなるようなメニューが実はヘルシーだと嬉しいものですよね。最近の大豆ミートは豆臭さが無く、年々美味しくなってきています。とはいえ、美味しく作るにはコツがあったり、下処理が面倒だったりします。そんな時に便利なのがこちらのearth meatの大豆ミートです。
こちらは冷凍食品なので、湯戻し不要。タンパク質と食物繊維が豊富で脂質とカロリーは半分以下。そして何よりも美味しいのです。数ある大豆ミートのなかでも何が違うか?は食べた瞬間に分かります。本物の鶏肉のような裂け方とみずみずしいジューシー感は他が真似できないプロの味です。以前、表参道のヴィーガンカフェで食べたのと同じものだと私は一瞬で分かりました。それくらい、クオリティが高いです。
今年は展示会全体を見てもハラールよりベジタリアンやオーガニックのブースが増え、勢いがある印象です。昨年同様、大手のメーカーもプラントベースや豆加工品などの新製品の開発が目覚ましいです。