日本のハラルビジネスシリーズ 4
2021.09.10
最新ハラルニュース
海外と国内を分けてイスラム市場を開拓が必要
・輸出・進出と国内・インバウンド対応を別けて考える
イスラム市場に取り組む際には、定石といったものは存在しない。輸出・進出と国内・インバウンド対応は分けること、ハラル認証ありきになららないことは重要であろう。ターゲットとなる国、ハラル認証が必要か否か、味・値段などの商品やサービスによって方法は変わる。例えば、インドネシアに輸出する際に、冷凍切身魚はハラル認証を取得しなくてもよいが、和牛はハラル認証を取得すべきだろう。しかし、数年後には切身魚にもハラル認証が必要になっているかもしれない。このように、モノにより時代により変化するのもイスラム市場の特徴。そしてハラル認証の難しさかもしれない。ただし、それにも負けない魅力ある市場である。
・イスラム教=砂漠の宗教=テロ集団のニュースイメージ
ハラルビジネスは政治リスクと宗教リスクが必ず存在する。ISISのテロ事件での日本人殺害、ダッカテロ日本人殺害事件は記憶に新しい。日本人は連想する。イスラム教徒は砂漠の宗教であり、遠い国の宗教であり、テロ集団で恐ろしいイメージが根底にあると考え、ハラルビジネスの普及には時間がかかるだろう。日本は世界の中でも非イスラム教徒の国で、極端にイスラム教徒が少ない島国である。宗教をベースにしたビジネスは苦手だが、キリスト教や仏教と同じような宗教と考えると理解が早いかもしれない。現在のアフガニスタンのタリバン政権も冷静に対応して欲しい。