Halfest Malaysia 2012 ハラル展示会マレーシアレポート(ハラール認証 JAKIM) Vol.2
Halfest Malaysiaはマレーシア最大のハラル食品および製品エキスポです。800以上の企業が参加していましたので、今回はクアラルンプールにて開催されたハラルの展示会「Halfest 2012」のレポートをします。
Halfest はマレーシア唯一のハラール認証機関であるJAKIMとHDCが協賛している国内市場向けのハラル展示会であり、出展社の多くは国内企業です。では早速、受付から見てみましょう。
上から見るとかなりゆったりとした広さのブースの様子が分かります。
マレーシアのハラール認証機関JAKIMのブースです。こちらの展示会の商品はほぼ全てが、JAKIMの認証商品です。
マレーシアでは国を挙げてハラル産業に取り組もうとしています。先ほどのハラル認証を行うイスラム開発局(JAKIM)と役割分担しているのが、マレーシア政府の直轄機関・ハラル産業開発公社の(HDC)です。
HDCはハラル市場を拡大させる中心的な役割を果たしています。様々な戦略や枠組みを考えたり、ハラルを普及させるこのような本も出版しています。
こちらは州が運営しているブースで、地方の特産品なども並んでいます。日本同様にマレーシアでもハラルは地方創生のツールとして活用されています。中小企業の支援ブースがあったり、まだまだこれから伸びしろがあると考えられています。
そして、ハラルの対象は食べ物だけではありません。肌に直接触れる化粧品もハラルです。このような美容系にも需要が増えてきているようです。
こちらは中国では高級食材として有名な燕の巣です。マレーシアでは健康食品としても人気があるようです。
カラフルな石鹸も人気です。オーガニックや植物性由来のみを使用した自然派のハラル石鹸が展示されていました。
歯磨き粉もハラルです。「Halagel」 というネーミングもインパクトがあって面白いです。
目がチカチカするハラルのカプセルです。見た目はまるでケーキに乗っている、スプレーチョコのような奇抜な色です。薬のカプセルは豚由来の場合があるので、このようなハラル対応のカプセルは画期的です。
ケーキやゼリーに使うゼラチンもハラルです。
日本の要素が入ると売り上げが伸びるのでしょうか。日本企業ではありませんが、日本語や日本らしいブランディングを売りにしている企業もあります。
日本企業は「品質が良いものならどこでも売れる」と思いがちな傾向があるので、こういうブランディング構築方法は逆に参考になります。
こちらは北海道から原料を仕入れて加工した製品です。日本製の原料も高品質と安心・安全のブランディング力があります。さらに北海道産というPRでブランディングし、差別化を図っていました。日本の企業は是非、参考にしてみてください。
会場にはヒジャブを被ったムスリムキャラがいました。
華やかなドレスやヒジャブを展示しているブースもあります。
今回のHalfest 2012では、ハラルの化粧品や健康食品、美容関連商品のブースが多かったのが印象的でした。それはつまり、国を支える若い人口が増えていると同時に所得も増え生活の余裕がうまれてきているという証ではないでしょうか。日本製への信頼度も高いので、日本製品の販路開拓にマレーシアという選択肢も企業は考えてみてはいかがでしょうか。ハラル認証の取得サポートも行っていますので、イスラム圏への輸出・進出は是非、ハラル・ジャパン協会にご相談ください。