ハラル対応ホテル&レストラン 現地視察・セミナー 開催レポート
2013年7月3日(水)、当協会主催イベント『ハラル対応ホテル&レストラン 現地視察・セミナー』を開催いたしました。
今回は当協会イベントとしては最大の200名以上の参加者の方にお集まりいただきました。
共同開催の『日本アジアハラール協会(NPO法人申請中)』の皆さんです。
まずはホテルベッツの小峰様による「東南アジアにおけるイスラム教徒訪日観光促進、およびインバウンド事業展望』についてのセミナーです。
ホテルベッツ様は世界旅行会社の取引額で第一位TUIホテル卸販売部門となりまして、ホテルベッツ様が持つASEAN、中東イスラム市場のマーケティングデータから、ASEAN・中東地域の訪日観光客の動向についてお話いただきました。
続いてはマレーシア観光・文化省・イスラム旅行センターのユハイニ・ユソフ様より「観光立国マレーシアの成功要因、ハラル・ハブへの挑戦」ということで、マレーシアの観光立国としての成功するために行なってきた活動について細かにご説明いただきました。
これは日本がイスラム観光客を迎え入れる上で、非常に参考になるお話だったと思います。
第3講演はIFANCA(アメリカのハラル認証団体)の理事であるミアン・ナディーム・リアズ様のよる「アメリカ市場におけるムスリム対応、ハラルに関する取組」について。
日本ではまだ始まったばかりと言えるハラルビジネスですが、アメリカでは10年以上前から始まっていました。当初は日本と同様ハラル食品を探すのに苦労する状況でしたが、今では普通のスーパーやファーストフード店でもハラル対応がされています。
日本がこれからハラル対応を進めていく上で、ハラル対応先進国とも言えるアメリカでの取組は参考にすべき所が多いです。
第3講演のあとは、本日のメイン「ハラルランチビュッフェ」です。
今回はムスリムフレンドリーを取得したホテル内厨房からの料理となります。
ハラル認証を申請中のセントラルキッチンは、認証が取得でき次第稼働予定です。
(今回は無理を言いまして申請中の設備を公開していただきました)
参加されていたインドネシア人女性の方は、「いつもは見ているだけだった日本料理がここでは全て食べることができてとても嬉しい」と話されていました。
当協会メンバーも今回のビュッフェランチのクオリティの高さには驚かされました。ハラルビュッフェをこのクオリティの高さで出したイベントは恐らく日本初だったのではないでしょうか。
今後日本国内のホテルへ広まって行くと、訪日ムスリムの方はもっともっと増えると確信する事ができました。
ハラル肉を使用した「しゃぶしゃぶ」には多くのムスリムの方が並んでいました。
日本産のハラル商品も紹介されました。 現在多くの企業がハラル認証取得に取組んでいますので、今後続々と日本産ハラル商品は増えて行きます。 陳列された日本産のハラル商品は、株式会社日本アセラル商事様が先日オープンされた「HALAL STORE」にて販売を行なっていますので、ぜひ見てみてください。 halal-store.net
ビュッフェ後には最後に当協会佐久間より、日本国内でのハラルビジネスの現状や今後の展望についてお話をさせていただきました。
セミナー後にはムスリムフレンドリーを取得したホテル客室と、ホテル内に完備した「礼拝室」の見学会を開催。
最後に今回のイベントにご後援いただいた千葉県、千葉市、ジェトロ千葉、ちば国際コンベンションビューロー、㈱やまとごころ.jpの皆様、またご協賛いただいた近畿日本ツーリスト、hotelbeds、ホテルスプリングス幕張、山形屋、佐藤長八商事㈱ の皆様には深く感謝申し上げます。