11/2 ハラールバーベキュー交流会 開催レポート
11月2日(土)、栃木県の鬼怒川緑地総合公園にて、ハラルバーベキュー交流会が行われました。企画したのはハラル・ジャパン協会栃木事務所です。日ごろ日本人と接点の少ないイスラム教徒(ムスリム)との交流を通じて深めることで、イスラム教とムスリムを理解し、将来のイスラム圏向け商品開発やムスリムへのインバウンド対応の一歩につなげる目的で、地元宇都宮大学のマレーシア人、インドネシア人留学生を招待して開催しました。今回は特に食がテーマのバーベキューを行なうため、ムスリム対応の最重要課題であるハラルへの知識も深める機会にもなりました。
交流会参加者はマレーシア人留学生16名、インドネシア人留学生1名、バングラデシュ人と日本人のムスリム夫妻、日本人の参加者、当協会関係者の40名強が参加し、盛会のうちに終了しました。
今回の食材は、もちろん全てハラル。マレーシア・ハラル・コーポレーションが九州でハラルサポートする牧場から仕入れたハラル和牛を中心に、旬の秋刀魚やエビ、帆立貝などのシーフード、野菜、ご飯、スパゲティ。調味料もハラル醤油をはじめ、留学生たちが前日から仕込んだ手づくり調味料もあり、ふだん日本での食事のハラル性に気を使う留学生たちも安心して食べられると大好評でした。
バーベキューのメニューはハラルの知識豊富な留学生たち自身に考えていただき、協会が食材と器材を用意する形で進めました。
マレーシアでもバーベキューは人気で、日本でもよくありますが男性陣が張り切るのだとか。台風の影響で日程変更があり、女子学生がほとんど参加できなくなったのですが、男子学生たちが焼く係、配る係など役割分担して賑やかに、そしてテキパキと準備していました。チームワークがとても良いのは、よく週末に集まって遊んでいるので皆仲が良いからだとか。翌日にはみんなで日光に旅行に行く予定とも聞きました。
留学生たちの日本語でのコミュニケーションがとても上手で、礼儀正しかったのが印象的でした。日本人参加者と留学生がお互いに話しかけ、笑顔で会話する様子は、まるで今まで何度も開催されてきた交流会のようでした。
和風、マレーシア風など様々な味つけを楽しみながら、スパゲティ、さんま、焼きそば、焼飯、そばめしと盛りだくさんの食事があっという間になくなっていきます。そして終盤にはしゃぶしゃぶも追加で開始!留学生たちの行列ができ、一人ずつ興味深そうに鍋のお湯に肉をくぐらせ、「初めてで面白い!」「肉が柔らかくて美味しい」と言いながら2度3度と列に並びお代わりをするほどの人気でした。
満腹になった後もバドミントンやボールで遊んだり、ギターを囲んで皆で歌ったり、時には真面目な話をしたりして楽しく過ごしました。
マレーシア人留学生は同じ学年なら同時に語学研修を受けて北海道から九州まで日本全国に留学するので全国に知り合いがいるそうです。
ハラル・ジャパン協会栃木事務所では今後も交流会を開催予定ですが、今後日本各地でこうした交流をきっかけに、イスラム教とムスリムへの理解が広がり、商品開発やインバウンドへの対応が進むことが期待されます。
最後に、今回の企画に協力してくださった留学生と日本人の皆さん、参加者の皆さんに深く感謝申し上げます。
ハラル・ジャパン協会 塩田