FHM 2019 マレーシアレポート (ハラール認証 JAKIM)Vol.7
バイヤーニーズの高い日本の和牛・酒・ホタテなどの海産物を売り込む
FHM 2019 (Food & Hotel Malaysia)のジャパンパビリオンを引き続きレポートします。今回、JETROでは現地バイヤーから引き合いの多い牡蠣・ホタテ・マグロを主とした水産品、贈答用の菓子、抹茶や緑茶、日本酒やウィスキーなどのアルコール製品を中心に売れ筋の品目を絞ってジャパンパビリオンの強化をしていました。ジャパンパビリオンに参加した企業や団体は35で、そのうちの29がハラール製品またはムスリムフレンドリーの商材を展示しました。
試食のあるブースは人が大勢押し寄せて秒速で試食が無くなります。(株)清水商店は「蒸し蛸」の展示をしていました。
大きめにスライスされた、たこの刺身もムスリムから人気でした。塩ゆでされた丁度いい味付けで、醤油なしでもとても美味しいです。
(株)神戸はシャインマスカットや明太子の展示をしていました。ブースごとに「HALAL」「NON HALAL」「PORK FREE」など、来場者に分かりやすく表示されています。
ノンアルコールの明太子はシェフのデモンストレーションにも使用されていました。
(有)精肉のオクダはハラール和牛とローストビーフです。程よい弾力と噛むごとに和牛の美味しさが口に広がります。ブースの前は常に賑わっていました。
(株)柚子屋本店は柚子胡椒や搾り柚子などの柚子製品の展示です。こちらもハラール認証商品です。
お次は初出展の北海道のマルカイチ水産です。ハラール認証を取得した冷凍ホタテの丸玉、冷凍ホタテクリームコロッケ、冷凍ホタテフライを展示していました。
ホタテの刺身が甘くて濃厚な味がすると、今まで食べたことのない美味しさにバイヤーがにっこりしていました。マレーシアでは生の魚介を使用した寿司や刺身はスーパーやホテルでもあまり見かけません。だからと言って食べないわけでは無いようです。試してみるとその美味しさに気づくこともあります。解凍するだけで食べられる刺身グレードのホタテが意外と人気でした。
そしてジャパンパビリオンの調理デモもマルカイチ水産が和牛と同等に大盛況でした。
全体的に見てシンガポールやインドネシアなど周辺諸国のバイヤーからの引き合いも多い展示会でした。ジャパンパビリオンに参加していた企業の半分以上は現地バイヤーとパートナーを組んでいて、一緒にブースで売り込みをしているところもありました。
マレーシアにホタテブームが来る日も近いかもしれません。