MATTA Fair マレーシアレポート(ハラール認証 JAKIM) Vol.3
MATTAフェア(Malaysian Association of Travel and Tours (MATTA) Fair)が2012年9月7日から9日までの3日間にわたり、首都クアラルンプールにあるプトラワールドトレードセンターにて開催されました。
MATTAフェアはマレーシア最大の旅行博で、春と秋の年2開催されます。マレーシア国内・国外の約200団体の出展があり、3日間で来場者は約10万人になりました。
MATTAフェア中は、普通に旅行代理店で購入するよりも、割安価格で旅行商品が手に入るとあって、盛況を博しています。
マレーシア国内の世界遺産であるサバ州やマレーシア国内のツアーでは、7-8人の大家族向けのコンドミニアムに宿泊できるものが目につきました。
近隣ということもありインドネシアへの旅行も人気がありました。
マレーシアから比較的近いアジア、台湾のブース。マレーシアからの観光客獲得に力を入れているのが見て取れました。
マレーシアは多民族国家ですが、国の宗教はイスラム教です。ムスリム専用と銘打ったツアーもあり、その行先は、台湾、ウズベキスタン、日本、韓国、中国と多岐にわたります。
商談エリアの横に設置されたサテライトブースでは日本の加森観光さんが、北海道のツアーを紹介されていました。宿泊先のホテルは既にハラル認証を取得しています。
日本各地、北は北海道から南は沖縄まで、数々の都道府県や大手アミューズメントパークや大手旅行代理店が軒を並べていました。
(観光庁・JNTO が展開したジャパンエリア。北海道(スキー、北海道中央部)、仙台市/東北、岐阜県、静岡県、大阪市(シンガポール支局)、関西(京都)、中部(愛知県、富山県、飛騨高山、下呂温泉等)、沖縄県、神奈川県等、地域団体、および、東京ディズニーランド、ユニバーサルスタジオや、JTB、HISの旅行会社が参加。)
日本への旅行はヨーロッパ行きのツアーと同じ価格帯で割高であるにもかかわらず、今や世界各国を旅行するマレーシアの多くの方が興味をもって下さっていました。南国の方は雪に対する憧れが強く、北海道のブースの前は大賑わいでした。
マレーシアの方々は、日本へ旅行に行きたいと思っていても、イスラム教徒として滞在する上で必要なハラルに適合した食事や祈りの場等の環境が日本ではほとんど整っていないために、二の足を踏んでしまっているのが現状です。 イスラム圏の方にも安心・快適に日本の地へ赴いて頂ける、そのような環境づくりが今後の日本の活性化を考える上で重要な課題であると思われます。
(大友)