【水産界】6月号にハラル・ジャパン協会×光陽オリエントジャパン株式会社のインタビュー記事が掲載されました。
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光陽オリエントジャパン株式会社
埼玉県に本社を置き、光学業界向け最先端資材の販売、自社製品、化粧品・健康食品等の事業を展開。お茶製造においては鹿児島県に加工場を設け、錦江町産茶葉を活用した加工製品の輸出販売を行っている。
抹茶需要の急増、鹿児島のお茶に勢いが増す
~実は壮大な茶葉の町~

光学機器資材販売や精密資材加工を行う光陽オリエントジャパン。近年は会長ゆかりの地である錦江町にも拠点を置き、地元を元気にしたい、地元錦江町を主とした鹿児島県産品を世界へと広げていきたいという想いからお茶事業をスタート。
鹿児島の茶葉から作る抹茶や緑茶、ほうじ茶など様々な種類のお茶を取り揃え、輸出で大きく事業展開をしています。
今回は、お茶業界を盛り上げる光陽オリエントジャパンに、※ハラル推奨マーク(成分ハラル)取得に取り組むきっかけやその背景、今後の展望について鹿児島事業所の厚ヶ瀬さんにお話を伺いました。
Q.1ハラル推奨マークを取得したきっかけは何ですか?
まず今年は、アメリカはもともと輸出の経験があり、その経験値をもとにそのほかのEUや中東も視野にいれて輸出の販路を拡大していきたい、という目標があったことがひとつ大きなきっかけです。その中で、EUにおいてはフランス・ドイツに絞って販路拡大を考えています。フランスはEU最大のイスラム圏ということもありますし、ドイツでも出生率が全体的に低い中、イスラム教徒の人口が増加していることを踏まえ、イスラム圏として考えて良いのではないかと見ています。
そして弊社は、USDAオーガニック、EUやカナダのオーガニック認証を取得していることから、そこにハラル推奨マークが加わることで、さらに戦略的な強みにつながる絶好の機会になると思い取得しました。ゆくゆくは、ハラル認証取得に向けて動くことが前提ではありますが、そもそも中東では認証が必要でなかったりするので、現在は先に認証を必要としない国で展開を図りながら、推奨マークは初期ステップとして取り組みを進めていくために取得しています。
今後は、自社加工場も移転して規模を拡大していくので、軌道にのった際にハラル認証取得も視野に考えています。
認証取得というと難しく聞こえますが、実は、原料は「お茶」で植物性なのでハラルになるんですよね。(笑)
実際、製造工程の中で使用する道具であったり環境に十分気を付けていれば、認証は取得できるのではないかなと思っています。
ヴィーガン・ベジタリアンなど世界的に異教徒や異文化がある中で、ハラル認証もそのうちのひとつとして商品の特性を示していくことが必要だと考えています。
Q2.推奨マークを取得した商品を教えてください
抹茶・緑茶・煎茶・ほうじ茶です。
ヨーロッパに向けては玉露なども輸出しています。
輸出商品は全てが有機です。前提条件ではありますが、その中でも特に厳しいEU基準の残留農薬検査をクリアした商品になるので、安心して輸出することが出来ます。
例えば、アメリカと比較すると、EUは包装資材や金属の含有量まで確認があり、クリアしなければならない数値もかなり厳しいです。
日本国内向けは小分けの商品を扱っていますが、海外向けはほとんどバルク製品になっています。カフェなどに販売した後は、現地で小分けにしてもらい、オリジナルパッケージにして販売されるという流れですね。
小分けされた商品ごとではなく、バルク製品に推奨マークやオーガニックマークを表示しています。

Q3.ハラル対応に取り組むにあたり大変だったことはありますか?
私自身はハラル対応を知っていたので身近に感じていました。ただし、社員はハラルについて知らない事も多いので、今回は社内で共通認識を持つために、社員全員に一緒に研修を受けようと提案しました。特に負担となることはなかったですね。
Q.4 主な輸出先・販売先はどこですか?
直接的な販売先は、香港やフランスです。商社を挟んだ間接的な販売先は、オーストラリアやイギリスなどで輸出も行っています。
面白いことに、鹿児島の展示会に参加しているとアジア圏の方がよくいらっしゃるのですが、香港の方にも「ハラル認証マークは付いていますか?」と聞かれることが多いです。どちらかと言うとヴィーガンなどが多い印象の中華圏にも、ハラル認証が広まっているのだと感じましたね。
それから、販売先としてカフェが多いですが、例えばフィンランドやアメリカにあるカフェでも経営するオーナーは中華系の方やベトナムなどアジアの方だったりするので、どの国でも需要はあるのだと感じています。
今後は、スーパーや小売店での販売も目指しているので、いまはそこを目標に頑張っています。
Q6. 今後の課題と展望について教えてください。
課題としては、とにかく販路を開拓・拡大していくことが重要ですね。
小売店に販売するためには、グローバル認証EU HACCAPなど加工場認証が必要になってくるので、その第一弾として今年はJFS-Bの取得に向けて動いています。
そして、やはりオーガニックマークやハラル推奨マークがあることで売り先が変わってきて、必要とするお客様にピンポイントに届くようになりますね。今後はそこも強みとして課題解決に活かしていきたいです。
展示会のブースでも、自社単体ブースでの販売とハラル・ジャパン協会のハラルショーケースでの販売とでは、同じ抹茶を求めているお客様に違いがでてきます。中東の方などは「ハラルのお茶はありますか?」と直接聞きに来てくださいました。また、ドバイではハラル認証が必要ないので、「推奨マークの商品はいかがでしょうか?」と話の幅を広げられたり、ハラル商品であることをアピールすることができて、商談に繋がった例もありました。
そして何よりも、今、ものすごい抹茶ブームで、問い合わせが急増しています。
展望としては、鹿児島県産の荒茶は生産量が増えている一方、日本人としては、やはり美味しい煎茶を日本の飲み方で飲んでもらいたい、それが世界的に広がってほしいなと思っています。
だからこそ、鹿児島で生産した香り高く甘みのある良質なお茶が世界へ届けられると嬉しいです。
実は、弊社事業所のある錦江町は本土で一番最初に【1番茶】
輸出にもすごく力を入れており、若い後継者からの後押しもあるので、どんどん頑張って鹿児島のお茶を有名にしていきたいですね。
海外販路としては、例えば中央アジアも良いですよね。ウズベキスタンの方はチャイ・紅茶の文化が色濃く、朝からずっと飲んでいますよ。そんなに沢山飲むにも関わらず、紅茶の生産は全くなく、全て中国産なんです。
大事なお客様のおもてなしには、コクチャイといって、緑茶を出すそうです。
強いお茶文化があるので、販路先として中央アジアも可能性は十分にあると考えています。EUで良い兆しが見え始めたら、中央アジアも少しずつ考えていきたいですね。
人口が爆発的に伸びているイスラム圏は、これから必ず大きくなる市場ですので、今はEUへの輸出量を増やしていきながら、ヴィーガン・グルテンフリー商品にハラル推奨マークを追加して対策を強化したり、ハラル化粧品にも挑戦して、イスラム市場への販路開拓もしっかり進めていきたいと思います。

※ハラル推奨マークとは、ハラル・ジャパン協会認定の「成分ハラル推奨マーク」のこと。
成分がハラルである商品にノンポーク・ノンアルコール表示対応の推奨マークを発行しています。このマークはムスリム(イスラム教徒)だけではなく、ベジタリアン(完全ヴィーガンではない)にも対応できます。
※【1番茶】(「一番茶」)とは、その年に最初に摘まれるお茶のこと。旨み成分が豊富で、新茶とも呼ばれます。





























