第7回ジャパンハラルフォーラム 2020 「2020年上半期の国内のハラル関係事業者の動向」
7月15日に『第7回ジャパンハラルフォーラム 2020』を開催しました。今回はジャパンハラルフォーラム開始以来初の「Zoomウェビナー」によるオンラインセミナーでしたが、90名弱というとても多くの方にご参加いただきました。テーマを「ウィズコロナ時代の新2.0ハラルビジネスの戦略」とし、セミナー中はシンガポール・インドネシア・バーレーンをつなぎ現地のホットな情報をお届けしました。今回見逃してしまった方のためにも、ここでセミナーの内容をご報告します。
第3部 国内編 学生食堂・社員食堂が考える、ポストコロナのハラルビジネス
講演①「2020年上半期の国内のハラル関係事業者の動向」
講師:アセットフロンティア株式会社 麵屋帆のる オーナー 島居 里至
今年3月からの大学の動きに関して明治大学の例を挙げると、授業がオンライン化され、学生は登校禁止、就職活動関連各種イベントも自粛となり、学食も閉鎖という状況。その他の大学も新規の商談はストップ。9月以降の後期から新規商談再開と思われる。
ムスリムを抱える工場も稼働の調整、GWを含めた長めの工場の操業停止などもあり、新規の商談は困難な状況が続いた。
7月に入り、各企業は活発な活動を再開したとみられる。飲食店はテイクアウト・デリバリー等で巻き返しを図っており、一般企業も将来に向けたハラール市場を見据える動きを再開。政府・自治体の補助金事業もハラールの文字を散見する。ご存じの通り、キーワードはオンライン。国内EC、越境ECともに、今後の商談は常にオンラインを含めた対応となるだろう。
講演②「学生食堂・社員食堂のムスリムメニュー・レシピ開発のポイント」
講師: 一般社団法人ハラル・ジャパン協会 HAVOメニューコンサルタント 土岐 隆子
国内は日本人中心のマーケティングになる。ムスリムメニュー・レシピ開発のポイントは日本人が好きなものをベースに、ユニバーサルフードの考えで、ムスリムが食べたいモノ、ベジタリアンが食べたいモノを作る。ハラル・ジャパン協会ではHAVOというハラル・アレルギー・ベジタリアン・オーガニックを組み合わせ、国や宗教を超え多くの人に食べてもらうメニューの開発をおすすめしている。専用食にしないことである。
- 第7回 ジャパンハラルフォーラム 2020《プログラム》
講師:一般社団法人ハラル・ジャパン協会 代表理事 佐久間 朋宏
- 第1部 東南アジア(シンガポール・インドネシア編)
講師: 株式会社アジアクリック General Manager 小桑謙一
講師: 株式会社トレンドエージェント (インドネシア共和国LPPOM MUI 日本業務任命企業)代表 白木 啓一
講演③「インドネシアへの輸出・進出はテストマーケティングとハラル認証」
- 講師: PT Klik Eat Indonesia Chief Executive Officer 青柳 健一
※インドネシアから現地レポートあり
- 第2部 南西アジア・GCCバーレーン編
講演「なぜ中東のビジネスは難しいのか?GCC中東6か国への輸出と進出への近道」
講師:一般社団法人ハラル・ジャパン協会 ハラルビジネスコンサルタント 市川 治彦
第3部 国内編
講師:アセットフロンティア株式会社 麵屋帆のる オーナー 島居 里至
講演②「学生食堂・社員食堂のムスリムメニュー・レシピ開発のポイント」
講師: 一般社団法人ハラル・ジャパン協会 HAVOメニューコンサルタント 土岐 隆子