【インドネシア】国民の一押し大人気麵屋チェーン店 “Mie Gacoan(ミー・ガチョアン)” は何故ハラール認証を取得出来なかったのか?
ジョグジャカルタ — インドネシア国民の大人気店、ミー・ガチョアンが昨年から話題になっています。 ミーは日本語で麺という意味で、麺料理は長年インドネシア国民の大好物の一品でもあります。グルメで特に辛い物好きな人は、ミー・ガコアンの名前を知らない人はもういないでしょう。ジョグジャカルタからの麺チェーン店は現在全国に展開しています。どこの店舗でも行列になるほど大人気店です。しかし、残念ながらミー・ガチョアンはBPJPHのハラール認証を取得出来ません。
ミー・ガチョアンは現代的なインドネシアの辛い麺料理です。基本となっているシーズニング、インドネシアの唐辛子「チャベ」をゆでた麺に混ぜ、鶏そぼろを乗せたら、ミー・ガチョアンが出来上がります。ミー・ガチョアンのブランドは2016年に誕生し、初店舗は2018年にソロにオープンしました。2019年に人気を上げ話題になって、スラバヤ、マラン、ジェンベール、ジャカルタなどに展開しました。
SNSでは、どこの店舗もいつも行列が見れる毎日だが、残念なのはミー・ガチョアンはハラール認証を取得出来ない事態になりました。HAS23000:1により、ミー・ガチョアンはハラール認証を取得不可です。原因はミー・ガチョアンの商品名そのもので、HAS23000: 1の基準の一部が商品名前は悪い物に繋がる事は禁止されています。たとえ、使用する材料がすべてハラールだとしても、商品名を変えない限り、ハラール認証を取得することが出来ません。
メニューの中では、ミー・サタン、ミー・イビリスとか、お化けの名前がズラリと並んでいました。さらに、TikTokのユーザー、@lezi.azizahがミー・ガチョアンのハラール認証取得不可について、色々語ったおかげで、SNSにバズっていました。
今年の2月には、ミー・ガチョアンが新しいメニューの名前を発表しました。お化けの名前から、インドネシアの伝統的な遊びの名前に変わりました。これはハラール認証を取得する為に取った行動だと、ネットでまた話題になっていました。なう、ミー・ガチョアンはハラール認証の取得に成功し、インドネシアのムスリムの皆さんは、安心してミー・ガチョアンを食べられます。
BPJPHのハラール認証を取得ご希望の皆さん、くれぐれも商品名はご注意お願い致します。ミー・ガチョアンのケースのようになりませんよう、お気を付けください。
ハラル・ジャパン協会インドネシア支部
Lina Setianingrum