Beautyworld Middle East 2016 ドバイレポートVol.1
ビューティーワールドミドルイーストは、中東・ドバイにおけるエステ、コスメ、ネイル、美容機器、ヘア、スパをはじめ、美と健康に関する最新の製品、サービス、情報、技術が国内外から一堂に集めた世界最大規模の国際見本市です。
ハラル・ジャパン協会では、エックスエナジー合同会社・株式会社 TRIGGERSと連携し「JAPAN Beauty Booth」を共同運営し、 日本国内の企業様の商品 PR から販路促進・開拓、バイヤー交渉のサポートなども行っています。
Middle East 2016の開催期間は5月15日(日)~17日(火)の3日間、時間は10時-18時、場所はUAEドバイ・インターナショナル・コンベンション & エキシビションセンターです。2015年は出展者1441社、60ヵ国が参加。華やかで美しい展示やショーの数々は最新のトレンドを反映したものが多く、美容業界からキーイベントとして高い注目を集めています。当協会も会員企業様と出展中なので、イベントの様子をご報告します!
サウジアラビアやクウェートでも事業展開する加美乃素本舗(JAPAN EMIRATES TRADING EST.)は、薬用シャンプーなどのヘアケア用品を展示。中東では日本は今も着物に日本髪を結っている「GEISHA」のイメージが根強いのかもしれません。日本のお土産以外でこのような純和風PRは少ないのである意味新鮮です。インパクトがありとても素敵です。
加美乃素本舗の中村副社長にお聞きしたら、7年も前から中東への販路開拓・事業展開をしているそうです。
日本関連の会社はおそらく10社程度で、欧米企業が大多数です。食品と同様で健康食品・化粧品業界も、まだまだ中東は遠い国となっているようです。しかし、ジャンルによっては日本企業にもチャンスがありそうです。薄毛、ホワイトニング、痩身、脱毛、成人病など「コンプレックスビジネス」で日本企業が入り込むのはどうでしょうか。
オーガニック製品はドバイでも需要があります。全体的にはフランス、スペイン、トルコ、イタリア、イギリスなど欧米企業が大規模なブース展開をしている印象です。
アジア勢では中国、韓国、台湾、タイなど。なかでも特大ブースは中国で、中東でも「世界の工場」ぶりがスゴイです!圧倒的な勢いを感じました。
フランスのパビリオンでは、日本のこけし風のキャラクターに「SAKURA」というネーミングがつけられた商品があります。ここでも黒髪は日本の美の象徴です。
日本といえば桜です。桜のフレグランスなども海外では人気がありそうです。香水・アイメイクなどの需要が高いのも、中東市場の特徴です。
ディズニーやハローキティなどのキャラクターは万国共通で人気があります。
少数精鋭ながら日本の企業も中東進出・販路拡大をしています。理美容・歯科衛生関連や化粧品のタカラベルモント様は35年も前から中東への進出・開拓を展開しています。
スーパーミリオンヘアーで有名なルアンの阿部社長にお聞きしたら、5年前から中東開拓をコツコツとはじめ展示会のブースを拡大し、現在は代理店を通じてアフリカ、イランにも販売しているそうです。
また会場でお話した、金泊入り化粧品やフェイスパックで有名な金沢の箔一様も今年から参加していて、これを機に金箔の化粧品事業を中東に拡大するようです。
日本からの参入企業は一見増えたように感じますが、行政・民間団体がまとまってないのが現実です。JAPANブースの展開としてはまだまだです。しかしその一方で、先行者としてのチャンスは大いにありです!中東への輸出・進出をお考えの企業は是非、ハラル・ジャパン協会にご連絡ください。