ハラルビジネス視察 シンガポール Vol.1
2012.10.10
海外レポート
近代的な高層ビルが立ち並び、洗練された街並みのシンガポール。オフィス街のカフェやジュースバーにはビジネスマンやOLが列をつくりテイクアウトしたカップを片手に颯爽と歩く。さしづめ、映画に出てくるマンハッタンを彷彿させるような風景がそこかしこにある。
人口の14%ほどがムスリムのシンガポール。ハラルマークのついた商品は、商品豊富なスーパーにもたくさん並んでいる。シンガポールには輸入商品が数多く入ってきており、ハラルマークも様々な国のものを目にすることができる。 シンガポールの認証マークはもちろん、タイ、マレーシア、オーストラリアなどなど。肉や卵、スナック菓子、飲み物、食用油、オイスターソース、トマトソースなどの調味料、バターやヨーグルトなどの乳製品、赤ちゃんのミルクやシャンプー、歯磨きなどの日用品など、ハラルマークがつけられている商品がそうでない商品と混在して陳列されている。
シンガポールでは、ハラルマークのついた商品はムスリムだけの特別なものではなく、ごく普通に一般に受け入れられているもののようだ。
一方、日本商品は日系の百貨店などではかなりの種類を目にすることができる。シンガポールでも人気なのは日清食品の「出前一丁」。シンガポール工場で生産されたものでシンガポールのハラルマークがついていたが、パッケージは日本とほとんど変わらず商品名も日本語。他国の商品より少し高めの値段設定にもかかわらず、山積み。日本商品に対するイメージのよさを改めて実感した。