週刊 Yahyo! ニュース Vol.13~グルメ屋トレーディング社長 谷内様にインタビュー後編
こんにちは!ハラルジャパン協会UAEドバイ特派員のホルモノフです。
今回の「週刊 Yahyo ! ニュース」では、前回に引き続きドバイのグルメ屋トレーディング社長の谷内伸二様へのインタビュー記事の後編をお送りします。
⑤それでは、日本から輸入された商品類がドバイないの日本食レストランやスーパーに配送されるルートはまた違うのでしょうか?
回答:いえ、基本レストランやスーパーに卸される業務用食品も同じ経緯を経て輸入業者からホテル、レストラン、スーパーなどに配送されます。
⑥実際、現状日本からドバイに食品類を輸入する上での輸送コストはいくらぐらいなのでしょうか?
回答:そうですね、船便ですと基本的に20フィートコンテナを1つにつき30万円ぐらいですね。これがコロナ禍だと4倍、約120万円ぐらいしていましたね。しかも高いだけでなく物流が滞っていたため遅延が非常に多かったです。今でも油価によって輸送コストも上下するので油断はできない状況です。
⑦これからさらに、取り扱っていきたい日本の商品はどのようなものがありますでしょうか?
回答:お客様からの需要が多く取り扱いたいと考えているのは日本のお菓子(チョコレート、スナック、米菓など)、アイスクリーム、カップ麺類などです。やはり日本の商品のレベルは非常に高く、日本人問わず外国人客からも人気があります。ただこれらの商品を輸入する上では難点がございまして、それは賞味期限なんですよね。
カップ麺やお菓子類、特に米菓などは賞味期限が4〜5ヶ月しかない為、現状輸入に2〜3ヶ月かかるため実際に店頭における期間がとても短い状況です。メーカー各社特に大手メーカーの商品は日本国内基準が厳しいゆえ賞味期限が短く…輸入する側からの要望も対応していただけないのが現状ですね。反面中小のメーカー各社は賞味期限延長に柔軟なメーカーもいらっしゃいますがその商品がお客様の要望とは合わないケースも多く…難しいですね。
⑧日本のメーカー様への最後のメッセージをいただきたいです!
回答:1つ伝えたい事があるとすれば、メーカーの皆様にはぜひ国内向け、海外向けそれぞれに商品のパッケージを分けていただきたいです。やはり日本の漢字・ひらがななどがたくさん入ったパッケージにアラビア語のシールを貼られたぐらいでは、現地のアラブ人にとってハードルが高く手に取って購入までいかないのが現状です。本当に自社製品を輸出して売っていきたい、手にとっていただきたいと考えるならもう少しパッケージに工夫をしていただければと思います。
中東向けで売っていくのであれば、しっかりアラビア語と英語で書かれたパッケージを中東向けに作っていただけますと嬉しいですし、もっとアラブ人の方々にも受け入れられると思います。それが先ずは第一歩ではないでしょうか。
谷内様は主にドバイを中心拠点として活動されております。この度インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました。
最後に、ハラル・ジャパン協会ではUAEをメインに中東(GCC6か国)における市場調査、テストマーケティングなどお受けしております。お気軽にお問合せ下さい。
文責:JHBAハラル・ジャパン協会 UAEドバイ特派員:ホルモノフ ヤヒヨ
自己紹介:ウズベキスタン出身のホルモノフ・ヤヒヨです。4歳の頃から18歳まで日本に住んでいた在日ムスリムです。現在はアラブ首長国連邦ドバイに居住しており、9月からアブダビ首長国のニューヨーク大学アブダビ校に進学予定です。