週刊 Yahyo! ニュース Vol.7~ドバイの日本食レストラン「茂木屋」インタビュー記事(後編)
こんにちは!ハラルジャパン協会UAEドバイ特派員のホルモノフです。
今回の「週刊 Yahyo ! ニュース」では、前回に引き続きドバイの日本食レストラン「茂木屋」のゼネラルマネージャーの茂木貴洋様へのインタビュー記事の後編をお送りします。
・茂木屋さんにおいて、今後取り扱っていきたい日本食や商品はどのようなものがありますでしょうか?
現在、日本の熊本県産の黒樺牛を弊社のトレーディング部門で輸入しているのですが、やっぱり国産のハラミ・ハツなどのモツ、牛の内臓類を取り扱ってみたいですね。また日本食のメニューに限らずなのですが、日本産のお米・油・お魚をドバイに持ってきてリーズナブルな価格で販売していきたいです。現在のところ日本からドバイへの輸送費だったり、取り扱っている店舗がまだまだ少ないため価格がリーズナブルなところまで下がらないというのが現状です。なのでこれからもっとホテル・レストラン・スーパーなどそれらの商品を卸せる所を増やしていって、日本の品物をドバイに浸透させていきたいと考えております。
・現在日本からどのようなものをドバイに輸入したいなど考えられているのでしょうか?
先ほども申し上げたのですが、やっぱり日本の品物を輸入していきたい。具体的には日本酒だったり、あとはお米などです。お米に関しては、現時点ではやはりベトナム産のコシヒカリやカリフォルニア産のコシヒカリなどを使っているので、ここを日本産のものに切り替えていけたらと考えております。ただ今直近で取り組んでいるのは日本酒の輸入です。モツなども輸入していきたいと考えてはいるのですが、現時点ではドバイが内臓系の輸入を許可していないため扱えない状況です。
・ハラル認証はないが、全てハラルのメニューなのでしょうか?
はい、全てハラルのメニューです。ハラル認証されているものしか扱っていません。
それはなぜかというとそもそもドバイで流通してる食品が全てUAE政府から認可を受けたハラルのものだからです。こちらでは政府が食品を輸入する段階で食品がハラルであることを義務付けているので、むしろハラルでないものの方が少ないです(スーパーのノンハラルコーナーで一部豚肉が取り扱われる程度です)。
・茂木屋さんで取り扱われている商品の原料に関して、それぞれ何割を日本からの輸入品、及びUAE現地で調達しておられるのでしょうか?
そうですね、割合としては日本産の品物は5割程度輸入しています。輸入するものは基本的にソースなどの調味料、和牛、ラーメンやうどんなどの麺類及び片栗粉などの粉類です。鶏肉など他の食材はUAEで調達していますが、純粋にUAE産であるものは卵など以外ではほとんどありません。日本産の品物に関してはSummit Trading Companyという業者から仕入れております。
・最後に何か一言いただけますでしょうか?
もしドバイでのビジネスを考えておられるのでしたら、外国人が海外でビジネスをするということに対してしっかり覚悟を決めて来ることをお勧めします。法律、宗教、文化、何から何まで日本とは180度違います。日本でうまく行っていたことでもドバイではうまくいかないこともあります。なので日本での成功体験は一旦置いておき、挑戦者としての気持ちでくるのが一番良いと思います。
茂木様は主にドバイを拠点に活動されております。この度インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました。
最後に、ハラル・ジャパン協会ではUAEをメインに中東(GCC6か国)における市場調査、テストマーケティングなどお受けしております。お気軽にお問合せ下さい。
文責:JHBAハラル・ジャパン協会 UAEドバイ特派員:ホルモノフ ヤヒヨ
自己紹介:ウズベキスタン出身のホルモノフ・ヤヒヨです。4歳の頃から18歳まで日本に住んでいた在日ムスリムです。現在はアラブ首長国連邦ドバイに居住しており、9月からアブダビ首長国のニューヨーク大学アブダビ校に進学予定です。